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2018/12/12

ナミビア・ボツワナ・南アフリカの撮影ネタ~ブッシュマン・最古の民の戦い~

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3000~2000年前までは、南部アフリカから東アフリカにかけてはブッシュマンの土地であった。

しかしバントゥー系黒人と白人入植者に追いやられ、現在はナミビア・ボツワナ・南アフリカのカラハリ砂漠に約8万5000人が残っているだけである。

狩猟採集のイメージが強いブッシュマンではあるが、かなり以前から狩猟採集民としての生活を送っていない。

その中でも自然と調和して暮らす古代ブッシュマンに最も近いグループを、ナミビアで見ることができる。

ここでは猟銃や猟犬、馬の使用が制限され、伝統的な方法で狩りをすることが許されており観光客も訪れる。

しかし実際には大型の動物を狩ることは稀であり、ウサギなどの小動物や木の実を食べて質素な生活をしている。

彼らは動物・植物・地理を知り尽くし、動物が残した跡からその動物の年齢や性別を知ることができる。

地中の植物から水分をとるブッシュマンに地面を読む方法は?と聞くと『あなた方が本を読むのと同じです』と通訳が説明した。

『ブッシュは私たちの本なのです』

夜になると、ブッシュマンはたき火を囲んで踊る。

女と子供たちがたき火を囲んで手を叩き、男たちは大きな尻の肉を震わせながらすり足で踊り、炎の周りを回る。

踊るうちにトランス状態に陥り、病人を治したり死者や遠くの縁者たちと交信する。

陶酔状態に入って霊力を得た村の長老が、少女の体に手を当てて病を抜き取ろうとしている。

彼女は《むやみに肉を食べたがる病気》に罹っているという。

映画『ミラクルワールド・ブッシュマン』で一躍有名になったニカウさん。

彼はナミビアのカラハリ砂漠に住んでおり、2003年に結核で死亡する間際まで狩りに出ていた。

ナミビアのブッシュマンは『あいつは本物のブッシュマンだった』と、今でもニカウさんを褒め称えている。

狩猟採集生活の知識に長けているブッシュマンも、文明生活に適応できる知識をほとんど持っていない。

争いを好まない優しい性格であることも災いし、アフリカの黒人たちにとって格好の搾取対象となっている。

近年はブッシュマンの多くが他の黒人民族の使用人として働いたり、使えそうなゴミを拾い売って飢えをしのいでいる。

アルコールとマリファナの乱用も、ブッシュマンの混迷と喪失感を物語っている。

アフリカ最古の民である彼らは今、祖先の土地で厳しい生活を強いられている。

ブッシュマンの伝統は、誰かの保護がなければすぐに消滅してしまうほど脆い。

古代から続く文明が、絶滅の危機にある。

 

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