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2020/03/16

酒を主食にする村

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酒は嗜好品として世界各地で広く飲まれているが、

エチオピアの山岳部に住むデラシェの人たちは、酒を主食とした生活を営んでいる。

農業を生業とする彼らはモロコシを収穫して地下貯蔵庫に保管し、週に2~3回ほど数種類の酒を作る。

なかでも頻繁に飲まれデラシェの主食ともなっているのが、【パルショータ】と呼ばれる醸造酒だ。

パルショータの作りかたは非常に複雑であり、時間と手間がかかる。

地下貯蔵庫に保管しておいたモロコシ粉にモリンガやケールなどの乾燥粉末を加えて数か月寝かせ、

石臼で擦った後に団子を作り茹で、さらにその団子を潰してからモロコシの粉を練りこみ

それをアルコール発酵させた液体を水で希釈する。パルショータ作りは女性たちの仕事だ。

酒以外は穀物粉を団子にしたものを時々つまむだけで、マメや肉、乳製品はほとんど口にしない。

村人たちは家でも農地でも、ヒョウタンやカップに入れたパルショータをグイグイと飲み続ける。

子どもの頃から酒を飲み始め、大人になると一人あたり約5リットルのパルショータを消費する。

長い時間をかけて摂取すること、またアルコール度数が3%程度と低いことから酩酊することなく

必要なカロリーと栄養素を摂取することができているそうだ。

これほど偏った食生活をしているにもかかわらず、デラシェの村では栄養不良が発生していない。

高低差のある農地を毎日30km近く歩く生活にも関わらず、50歳~60歳になっても皆健康である。

デラシェの村には特定の酒場はなく、日替わりで誰かの家で集まってパルショータを飲む。

各家庭によって味が微妙に異なるため、美味しいパルショータを出す家は人気が高いという。

 

※情報元:砂野唯博士(名古屋大学大学院生命農学研究科特任助教)

 

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